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新築一戸建てにバルコニーが必要なのは、どんな場合?

コンサルしている方から、バルコニーって必要ですか?という質問を頂きました。

その方は、二階リビングだったのですが、ケースによって、必要か、不要かは、変わってきます。

ので、 まずは、一般的に考えられるメリット、デメリットを紹介します。 その後に間取りや暮らし方のタイプ別に考えていきますね。

 

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目次

バルコニーが必要な理由

バルコニー(ベランダ)は、そもそも何の為にあると思いますか?

答えは、

二階以上の階で外に出るため

です。

当たり前の話ですが、二階以上で外に出る必要がなければバルコニーは不要、ということになります。

勿論、それ以外にもバルコニー設置の副産物としてのメリットはありますが、なくても対応出来る話ではあります。まずは、ここを抑えてくださいね。

 

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バルコニー設置によるメリット

では、ここからは、バルコニー設置におけるメリットを紹介しますね。

1)洗濯物を干せる

バルコニー(ベランダ)といえば、洗濯を干すところ、というイメージがありますよね。 実際に2階のバルコニーで洗濯を干すのは、陽当たりが良い、視線が気にならない、などの利点があります。

2)布団を干せる

バルコニーの手すりに布団を干す、というのも日本の日常の風景ですね。 美観的には、あまり良いとは言えないですが、干した後のお布団の暖かさや匂いに包まれて寝るのはなんとも幸せだったりします。

3)遊べたり、寛げたり、喫煙したり出来る。

バルコニーを広くとり、ウッドデッキなどで仕上げれば、第2のリビングとして、 遊んだり、寛いだりすることが出来ます。 私の自宅でも、息子が小さいときは、ビニールプールで遊んだりしていました。 バーベキューも(近隣への配慮は必要ですが)、可能ですね。

パパだけ喫煙者、とかの場合は、バルコニーが喫煙場所になりますね。 また立地によっては、花火や花見などを楽しむことも出来ますね。

4)ゴミなどの一時保管が出来る

2階リビングの場合は、生ごみや資源ごみなどの一時保管場所として活躍します。 出来れば、キッチン横にサービスバルコニーがあると良いですね。 年末年始など、ごみ回収が休みの時にも重宝します。

5)避難出来る

建築基準法上や条例などで避難上有効なバルコニーが必要になる場合がありますが、 そうでない2階建ての場合でも、避難場所としてバルコニーは有効です。

例えば、1階が家事になった、という場合には、2階のバルコニーに一時避難することで、 救助を待つことが出来ます。

6)家庭菜園が出来る

庭の陽当たりがよくない場合は、陽当たりの良いバルコニーでプランターを使って、 家庭菜園を楽しむことが出来ます。その場合は、水栓やシンクを設置すると便利ですね。

副産物としてのメリット

7)エアコンの室外機、給湯器がおける

8)二階の窓掃除がしやすい

9)二階の開口部を、安全に大きくとれる

10)二階のプライバシーを守れる

11)二階を広く見せることが出来る

12)クリスマスの飾りつけがしやすい

13)鯉のぼりを設置しやすい

14)ザリガニやカメなどが飼える

15)引っ越しの搬入経路になる

 

バルコニー設置によるデメリット

では、デメリットにはどんなものがあるでしょうか?

 

・費用がかかる

面積にもよりますが、30万程度〜の予算が必要になります。

 

・防水のメンテナンスが必要

木造バルコニーで通常使われるFRP防水は、6〜10年ごとのメンテナンスが必要になります。 費用は、五万円程度〜。 スカイプロムナードのような金属防水なら初期費用はかかりますが、30年程度は、メンテナンスなしでも大丈夫です。(定期点検は必要になります)

 

・雨漏りのリスクがある

バルコニーなし、の場合に比べると、雨漏りのリスクは高くなります。

もちろん、雨漏りのリスクは、バルコニー以外にも沢山あります。例えば、天窓、複雑な屋根形状、少ない軒の出など。

これらは確かに雨漏りしやすい個所ですが、漏水しないディテールも確立していますし、基本を押さえた防水施工が出来る建築会社であれば、心配することはありません。

大事なのは、防水施工の精度、ということになります。

 

・防犯的な弱点になる

バルコニーは、二階居室のプライバシーを守りやすくなるのもメリットですが、近隣から見えにくくなる、という意味で防犯的な弱点にもなります。物置やガレージなど、バルコニーへの足場になるものを近くに置かない、などの配慮は必要です。 地域によっては、防犯ガラスや防犯カメラを検討しても良いですね。

 

・掃除する場所が増える

掃除する場所は増えます。ウッドデッキなどを施工してしまえば、あまり気にはならないのですが、、、という感じで私は掃除は殆どしてません(笑)

 

・外観が決まってしまう

バルコニーが家のファサード(正面の外観)にある場合、工夫しないと、外観がある程度、決まってしまいます。建売住宅風な感じですね。 それが好きでないなら、そう見せないように計画する必要があります。

 

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間取りタイプ別 バルコニーの必要性

上記のメリット、デメリットは、間取りや暮らし方によって、意味合いが違ってきます。 4つのタイプに分類して、それぞれの考え方を示していきますので、参考にしてください。

 

1階リビング、1階浴室 タイプ  必要度 ☆

多くの住宅がこのタイプになりますね。 そしてこのタイプの方が一番、

バルコニーって必要?

って悩んでる気がします。

まずは、洗濯干し場としてのバルコニーが必要か?という視点で考えてください。郊外で敷地に余裕があり、近所の目線が気にならないのであれば、庭で干せます。

都会で庭がない場合は、物干場としてバルコニーは欲しいですが、花粉症や大通りに面するなど外部に干したくない場合は、部屋干しやサンルームを設ける方が良いですね。

間取りと近隣状況を頭に入れながら、考えてみてくださいね。

 

1階リビング、2階浴室 タイプ  必要度 ☆☆☆

2階浴室の場合、部屋干しでないなら、洗濯干し場としてのバルコニーは必要です。 洗濯機とバルコニー、クローゼットの動線が短ければ、家事はとても楽になりますね。

 

2階リビング、1階浴室 タイプ  必要度 ☆☆☆

2階リビングの場合は、洗濯物や布団干し、という理由だけでなく、リビングの延長としてや、一時ゴミ置場としても使えるので、バルコニーのメリットは、グッと増えます。

室内物干だったとしても、バルコニー設置は検討したいところですね。

 

2階リビング、2階浴室 タイプ 必要度 ☆☆☆☆☆

最も、バルコニーのメリットを享受出来るのは、このタイプです。生活のメインになる場所で外部にすぐ出れるかどうかは、暮らしの快適さに大きく影響します。

間取りや暮らし方にもよりますが、バルコニーを採用することをお勧めします。

 

間取りで暮らしてみて、チェックする

バルコニーに限ったことではないですが、間取りの最終確認では、間取りで暮らすようにしてみてください。

つまり、間取りを見ながら、1日の生活をシミュレーションしてみるのです。

特に家事動線のチェックは必ずすること。

階段の位置によっては、1階の洗濯機から、2階のバルコニーまで、かなりの距離を歩く必要があったりします。

間取りの診断をしていても、そういう間取りには良く出会います。リビングとかキッチンは気になりますが、動線までは目が届いない場合が多いです。

是非、間取りで暮らす、を実行してみて下さいね。

では!

 

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この記事を書いた人

家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。
一級建築士 / インテリアコーディネーター

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