MENU
アーカイブ

スケルトン階段の費用とは? ~低炭素住宅の実例2~

先日、紹介したOT邸ですが、リビングから昇降する階段が、鉄骨のスケルトン階段になっています。

スケルトン階段(ストリップ階段とも言います)は、蹴込板や、手摺壁がない階段のことで、視線が抜けることから、

開放感あるリビングにしたい場合などに、採用します。

私も何度か、見積もりを取ったことありますが、高いんですよね、鉄骨を使うと。

で、木製で作ることが多かったです。

でも、OT邸は違います! 鉄骨です。

 

じゃ、ナンボするの? ってのが気になりますよね?

 

聞いてみたしたら、気前よく内訳まで教えてくれました。

 

[ad#ad01]

 

目次

階段部材の用語解説

金額にはいる前に、先ほどから専門用語が出てきてますので、解説しますね。

 

踏板・・・足を乗せる部分の板です。

蹴込板・・・踏板の間に入れる垂直の部材です。スケルトン階段では、ここがなくなります。

手摺壁・・・手摺を固定するための壁です。

ササラ桁・・・踏板と蹴込板の支える部材です。

手摺子・・・手すりを支えるための柱のような金物です。

階段受アングル・・・壁で踏板を固定する時に使うL型の金物です。

 

これで、階段周り部材の用語は、一通り説明しました。

では、価格について話しましょう。

 

 

スケルトン階段の総額

OT邸 スケルトン階段総額(2層分)

約865,000円 (経費、設計費込、税抜)

OT邸は、二層分の階段があるので、二階建てのリビング階段だけなら、半額くらい、と考えてください。

つまり、40~45万くらいです。

もし家の見積もりをお手持ちなら、ちょっとみてください。 そんなに変わらないかもしれません。

以下は内訳になります。

●鋼製階段部材

・2層分 階段受 ササラ  ¥306,500

・階段受アングル 27台 ¥29,700

・階段手摺子 4本 ¥44,000 →合計 ¥380,200 …①

●踏板(IOCというフローリング材屋から施主支給)

・2層分 階段  合計 ¥231,400 …②

●手摺(木製)

・2層分 ¥4,800 …③

●大工手間 単価¥75,000/坪×約1.5坪 → ¥112,500 …④

合計(①+②+③+④)¥728,900

●経費、設計費

(工事原価)728,900×18.75パーセント…⑤

①~⑤の合計金額 = 865,000円

経費について

見積もりの最後の経費部分は、どれくらい乗せるかは、建築会社次第です。

工務店なら、20~25パーセントですし、 ハウスメーカーなら、30~40パーセントになります。

 

あと、内訳の価格に、既に経費を上乗せしている場合もあります。

この内訳書でも、経費(建築会社の粗利)は、18.75% とありますが、本当のところは、分かりません。

ので、内訳はあくまで、参考で見てくださいね。大事なのは、総額です。

 

ちなみにOT邸を施工した建築会社は、鉄骨階段をよく採用するので、

納めや原価を把握していることもあり、比較的安く出来ていると思います。

逆に、あまりやったことない会社ですと、

鉄骨階段専門業者に見積もりを一式でとったりするので、 結構、高めの数字になりがちです。

「こんな感じで見積もって」

で、簡単な図面で依頼をかけてしまうので、 どうしても高くなりがちです。

「スケルトン階段をどうしてもやりたい!」

という場合は、 施工実績がある会社にお願いした方が良いと思います。

 

ちなみに、 見積もりの内訳は、建築会社側で個別に操作することは多いです。

例えば、フローリングのような価格が比較しやすい部分は、ほぼ原価で計上して、

それ以外の、例えば構造材や基礎などに載せる、などです。

これは競合会社や施主支給対策のためです。

そこは建築会社の考え方や見せ方の問題なので、

建築会社同士の相見積もりを比較する場合は、 「総額」と「仕様」で比較するようにしましょう。

では!

 

関連記事

あわせて読みたい
リビング階段で寒い!と後悔しないための7つの方法 私は、設計者としての仕事をしながら、様々な方から家づくりや、間取り相談を受けています。 間取り相談で、真っ先にチェックするのが、 リビング階段であるかどうか? ...

あわせて読みたい
高気密高断熱住宅の乾燥対策を紹介します~低炭素住宅の実例~ 高気密高断熱住宅の過乾燥の仕組みについて、 前回お話しました。 >>高気密高断熱が乾燥する仕組みを、小学生でもわかるように解説! 今日は、過乾燥対策の実例につい...

 

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。
一級建築士 / インテリアコーディネーター

目次